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ひみつの飴玉 平岸古本日記

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カテゴリ:本( 22 )

銀河鉄道の夜(読書会)

12月3日モンクールで読書会を行ないました。
夜7時から9時まで。
当日は平田オリザさんの講演や新さっぽろの青少年科学館でプラネタリウム祭りがあったり、年末の忘年会があってかお客様は3名(一人は松本直人さんで企画の打ち合わせ兼ねて来て頂きました。)おおっと読書会は成立するのか?


夫が宮沢賢治の年表を用意してました。
「銀河鉄道の夜」は初稿から第四稿まで見つかっているのですが、決定稿が無い作品です。
一般的に妹のトシが亡くなったことにより天上の道を描く旅といわれており、そちらについては間違いないかと思います。
一稿は妹のトシが自分の好きな鉄道に乗り、きらきらとした星夜を巡り天国へ召される姿を思い描くことにより、自分に対する癒しを物語にしていたのだろうと思えます。
三稿目は説明的な言い回しをする博士が「幸せの道」とはと説くシーンがあるのですが、賢治自身が教師生活を送っていることに影響を受けて、物語を通して教え子にたいする教育者としての部分があるようです。
四稿になりますと賢治自身がどんどん体調不良に陥り自分自身の死が近づいているのでもしかしたら、自分のこの先の道を想像しながら書いたのかなと思え、三稿の説明的な言い回しが削られています。
近年の「銀河鉄道の夜」は宮沢賢治を研究する学者たちにより「決定稿」みたいなものが確立されているらしく、説明的は部分はいらないとされてます。
幸せは誰かに道しるべになり導いてもらうものではなく、自分で決めて一人で行くのだ。という「春と修羅」にもあるように「おれはひとりの修羅なのだ」と幸せを自分に作りにいくのが正しい解釈かと思えます。
賢治は「地学」に強い学者でした。
夜な夜な一人で天体を観測し、データを残しています。
田舎の岩手・花巻では変人扱いされました。
賢治はそれでも物語を作り、天空や山々、大地やそこを駆け回る動物たち、川の下から水面を想像し、「クラムボン」なんて言葉をつけて感覚的な表現もしました。
詩は詩といわず「心象スケッチ」とオリジナルな言葉とリズムを結びつけ、苦しみながらも楽しんで書いているみたいです。

母の牛乳を取りに行く寄り道から銀河鉄道に乗り、
温かい牛乳を受け取っている時には友と永遠の別れをしている。
銀河は牛乳のような星の光の集まりであり
空には天の川が輝き続けている。

親族の死を経験すると数年は薄ぼんやりとした世界に取り残された気持になって
後悔ばかりしています。
どんなにも尽くしても何かできることはまだまだあったのではないか。
身動きできずに立ち尽くし、見える景色は車窓の景色のようで手を伸ばしたくてもそんな動きのできないほど早く流れゆく時間はまるで鉄道に乗っているような気分になるのです。

何も出来なかったと思うからこそ
美しい世界にいてほしいと願うことしかできない。

悲しい物語ではありますが
様々な人の世界に天上の世界は伝わって行きます。

読む年代によっても読み方は異なってくるので
もう一度、物語を読んであなたも銀河鉄道に乗車してみませんか?

宮沢賢治の亡くなった年を超えて生きてみると
また味わい深いものがあります。

少ない人数でしたが
とても楽しい時間を過ごせました。

また、来年モンクールで読書会を開く予定です。

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by kanazuuu | 2016-12-05 21:52 |

貧乏暇あり アンド 札幌古書組合八十年史

古本屋さんの本である。
どちらとも。

「貧乏暇あり」須賀章雅氏の
古本屋日記なのですが、
読んでいる間、楽しくて布団にもぐりこむ時間(私が本を読む場所)が
一日の中で最高のヒトトキになってました。
きっと独特の言い回しに酔わされる部分あり。
大丈夫なのか?そうでないのか?
はらはらしながら読み続け
「本に振り回される人生ってなんなのだろう?」と思いながらも
私もそうとう本を中心に回っているので
他人のこととは思えず、
奥様の料理の上手さを褒め
うどんと納豆の日々に疑問を抱いたのでありました。

くすみ書房で須賀さんのトーク夜話があったのですが
私、出向いたものの、夜は弱くて、朦朧としてました。

「札幌古書組合八十年史」
何を買っているんじゃあ~~!
ってお思いになるかもしれませんが、
女子高生(おおっはるか昔じゃ!)時代から古本屋を回っていたので
そーだ、そーだ、あそこら辺に本屋さんあったねええ。
なんて思いふけりながら読んでました。
さっぽろの古書店ガイドマップなんかを頼りに巡ったなあ。
学校が早く終わったら、その足でふらふらと4件くらい歩いて
帰宅したものでした。
当時の古本屋さんの店内の淡く白く降り注ぐ光を思い出しました。
このマップから行くと
「須賀屋」「弘南堂」「薫風書林」「サッポロ堂」は入っていることになります。
南郷の「文教堂」とか。

この本にも須賀さんが文章を寄せてらっしゃるのですが、
「(その古本屋さんの店主は)プロレスファンだった。」とか
寄せ鍋の値段、弁当はどこぞのもの
缶ビール、缶ジュース付だったが、
どんどん無くなってしまう方向に、
など、古本とはあまり関係のない部分に食いついてしまう
私だったのでありました。

組合の写真が載っていて
研修旅行で「弁当食べている」とか
東京での集合写真
なんだかシュールで食い入るように見つめてしまいます。

後半は座談会になっていて
私の知っている古書店主が出てきて
知っているだけに笑える・・・いや、
なるほどと思え、400ページなど
あっさり読めてしまうのでありました。

札幌市内古書組合加盟店で購入できます。
ブックセンターいとうさんところで見ましたよ
二冊とも。

新書のお店
古書のお店
どちらも個人店よろすく。
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by kanazuuu | 2013-06-22 19:59 |

川原泉の本棚

毎日と言わないまでも
本をぼそぼそ読み続けていて
寝所の周囲がおかしな様相を呈しているのですが
(夜にトイレに行くとき必ず本に躓きますが。)
改善の兆し無く悪化の一方なので
たまに実家に持って帰ったりして
篭城にならぬよう気をつけていたり。
外堀建築中くらいの感じな自分の部屋です。

ブログのネタなんてないよねえ、
なんて中年になってしまうと書くネタも枯渇するのかしらと思いつつ
日記程度で本のことでも更新しようかということで。

「川原泉の本棚」の感想を上げたりします。

川原泉 漫画家のおススメ本アンソロジー。

川原泉さんってセイシュン時代良く読みました。
「メイプル戦記」とか「笑う大天使」
「ゲートボール殺人事件」「銀のロマンティック・・・わはは」
うーん、色々読んだなあ。
「花とゆめ」雑誌は購入してないけども
川原泉は単行本で買っている、不思議。

川原泉の本棚 2まで出ているようです。

1しか読んでませんが
川原選らしいっ!
アイザック・アシモフに清水義範
「おはよう寄生虫さん」に「ヘリコプターの飛ばし方」。
かんべむさしも良かったけど
「ヤマナシの実(日本の童話)」もねっ!!

一番、インパクト強いのが
童話だからかもしれませんが
「ヤマナシの実」。
病気のおかあさんにヤマナシの実を食べさせるべく
姉妹が取った行動は
山の中に住むお嫁さんの言うことを聞き続けることだった。
お嫁さんの言うことを聞かない娘は怖い目に合うのです。

清水義範さんの小説もブックオフで購入してしまいました。
105円で今じゃ清水さんの本が購入できます。

川原泉さんは東京で漫画家として活動されていたけど
今は故郷鹿児島に帰られていて
「魚河岸揚げ」もなかなか手に入らない様子がwikiから読み取れます。
「はみだしっこ」を書いていた、三原順さんと交流があったようで
三原順さんについて書かれた解説も書いています。
三原さんは病気で42歳で亡くなられているのですが
川原さんは取材のために乗ったメリーゴーランドで
笑顔の三原さんを見たのが最後だったそうです。

そんな私も後数ヶ月で42才になり
宮沢賢治が死んだ年も超え
三原順さんが亡くなった年も超え
呆然としながら
年を重ねて行くのでしょう。

年末から様々な人と別れてきた私でありますが
もうそろそろ、そんなことから
開放されたいものです。

川原泉さんとしばらくぶりに再会を果たして
ほっと一息。
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by kanazuuu | 2013-05-31 20:25 |

世界中が夕焼け 短歌の秘密

札幌出身の穂村弘さんと札幌在住の歌人 山田航さんが共同で本を出版しました。

「世界中が夕焼け」
穂村弘さんの短歌の読解を山田航さんがブログにアップしていたものが、発端だそうです。

穂村弘さんは「世界音痴」からのファンなのですが、短歌を読解が私にはさほどないので、さらりと読んでいましたが、
「ちょっと待って、それじゃダメだよ」
そう、山田君に制止されたようです。

狂気 恋愛 孤独 人生 青春
上げれば切りがありませんが短い文章の中に世界が凝縮されて表現されていて、単なる面白い文字の並びではないことを気付かされます。

山田君はアダノンキで一回だけお会いしました。
親しみを込めて山田君と書きます。

山田君が短歌の本を出版しました。
「さよならバグ・チルドレン」
フランス堂から2200円です。

こちらもよろしくお願いします。
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by kanazuuu | 2012-08-30 21:04 |

熊撃ち

久保俊治著 熊撃ち

面白いですよ。
小学館から文庫本になりました。

大草原のみゆきちゃんのお父さんの本です。

またぎ ノンフィクションというジャンルなのですが小説のようでした。
久保さん文章上手なんです!

みゆきちゃんの大学が私の勤め先だった事があるんです。
その時に久保さんが撃った熊のお肉を頂いた事がありました。
小説のように食べ慣れたお肉ではなく美味しいとは思えませんでしたが、食べてみて良かったなぁと思いました。
野獣の臭みみたいなのが感じられて、カレーにしスパイスたっぷりで仕上げましたが、私はちょっとダメ…でしたが、一鍋あっさり学生は「美味しかったです!」って平らげてしまいました。

熊の胸の部分のお肉は米袋みたいなのに入って、スーパーのお肉みたいに薄切りにもコマ切れにもなっておらず、血の滴りを残したまま、胸の形を残したまままな板に横たわり、そこに必死に包丁で切り分けたのですが、のた打つ肉は新鮮で大変だった記憶があります。

久保さんが作り話のように上手な本を書かれていたのですが、その経験が、それが現状なのだと私の心に浮遊感を抱かせない部分なのです。

スマホで感想をスムーズにアップすることができませんが、読書後の感想が命と命の間をせめぎ合い、つんときて、普通の小説にはない重みがあります。

文庫化の機会にお読み頂ければと思います。
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by kanazuuu | 2012-02-17 21:34 |

もやしもん 8巻

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もやしもんは毎巻楽しみにしているんだけど
8巻は特につぼでした。

それは「地ビール編」だったから。
分かりやすく 地ビールが分かるので
これは導入の本としていいなあと思ったのです。
普通のビールも美味しいけど
地ビールだって美味しいのよ
問題もあるけどさ

しかし、この漫画を描いてらっしゃる方は
一人で(アシスタント居ない)描いているし
栄養関係雑誌には出没するし
もやしもん で 大活躍なのよー。
面白いだけじゃないのよ。
凄いのよ。
08年~09年 ま 冬なんだけどね
科学博物展「菌のふしぎ」とか
フルにバックアップしたり
絵本だしちゃったり
菌屋にはうれしい(?)活躍なり。

理系 もうちょっと頑張って
理系好きが増えたらなあと
一応理系女子(私は畜産系か?)は思うのです。

ビール好きが増えてくれれば
それでいいかもしれないんだけどね。
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by kanazuuu | 2009-08-31 12:47 |

本を読む日々

朝起きて
職場に行って
帰ってきて
ご飯食べて
本を読む。

現在 パソコンは使えない。
テレビは買えない
(ついでに洗濯機も苫小牧の土地柄 湿度が多いものだから考え過ぎて購入に至らない)
ラジオがこの頃入りづらい。

てなわけで
本だらけの日々です。
今日は キップをさがして という小説を読んでました。
昨夜から読み始めたので、
仕事が終わって
もうすぐ家という踏切で、
「ああ、キップをなくしたのだった」と
逃避が始まるのがいいです。

とにかく、汽車に乗りたくなる一冊。
季節設定も今頃なので
読んでみてもいいかもしれませんよ。

池沢夏樹さんが書いてらっしゃいます。

あなたも駅に閉じ込めてみませんか?
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by kanazuuu | 2009-08-12 22:43 |

この頃マイブーム

米原万里さんの本にはまりすぎて、ロシアにはまりぎみです。

仕事から帰ってきて
お布団に入れば心はロシア。

日本に居る事を
ついうっかり忘れます。
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by kanazuuu | 2009-07-27 21:57 |

面白南極料理人

南極料理人http://nankyoku-ryori.com/

映画が8月から公開。
本屋さんで原作が大売り出しなのです。
これが・・・・・おじさん満載
パワフルに活躍するので
とても爆笑できて面白かったです。
舞台は南極観測ドーム(昭和基地ではない)
標高3800m マイナス一番低いと70度になる場所。
そこで西村淳さんなる方が料理人として
海上保安庁から派遣されてた方の
リアルええかげんエッセイなのです。

そこ、書いていいの?
公開していいの?
嘘なのそうじゃないの?
1年間ドームの中で
おっさん9人くらい詰め込んだら
やっぱり衝突が無いわけでもなく、
だからって「飲めば治る」のかって
突っ込みどころも満載。

マイナス60度でもランニングするドクターとか
企業から派遣されて何も働かない(働けない)隊員とか
ひたすら観測する隊員とかとか。

今頃、南極は一番寒い季節です。
一週間くらいフランス料理食べて飲み会。
(脳梗塞なっちゃうんじゃないかというくらい・・・・・)
底冷えする観測所。
私は絶対(色々な意味で)行けない世界です。

ちなみにドームじゃなければ
アルゼンチンから観光する船は出ているので
ちょっと南極なら誰でも行けるのですが・・・・・。

人間狭い所に詰め込まれると
やっぱりちょっと大変になっちゃうわけで。
パニックになってしまったりも書かれてますし。

でもそこを西村さんは明るく書かれているので
がははと笑える観測日記になってます。

土日かけて繰り返し読んでしまって
思い出し笑いしてしまうほど
面白いんですよ。

読まないやつは・・・・ぶっころす!!

いや、そんな感じの文体です(笑
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by kanazuuu | 2009-06-16 20:23 |

天ぷらにソースをかけますか?

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まあ、個人的な興味の本です。
日本経済新聞のHPからの連載を本にしたものですが
面白かったので取り上げてみます。

近年、食文化を調べるにしても
もうネットは欠かせないものです。
日経新聞のこの読者からのメールの内容
その県にまつわる
食べ物の特徴の割合を数と地図に置き換えた所が
明確であり、新聞のデータらしいです。
記者が書いた食文化の本だといえます。

「明確だ」というところが
実はあやしい部分でもありますが
読んでいる側にしてみれば
分かりやすいので納得しやすいでしょう。

しかし、この本の良さは
最後の章で旧東海道を
通しで歩いて調べている点にある。
情報を集める基本の「木」なのである。
歩かずに情報は確信を(それは個人の中にあるのだが)得てはならない。
35日歩いた、それが記者として
情報発信する側として
「歩く」その場に「行く」。
そして情報を発信するべきだと言える。

ネット社会になって
なにかおかしくなったといえば
ネットだけの少量の情報量で大騒ぎしてしまう点にある。

自分で確かめた情報・感想。
それをブログで流すのが
本当のネットの使い方ではないかと思う。
もちろん個人でその場に行ったらば感想は異なる。

がっかりしたならば
それはそれでいいではないか。
本当は口伝えの情報が一番良いのだが
そうも出来ない社会である。

ネットの情報の使い方は
最初のさわりだけをチェックし
後は自分で確かめるのみなのである。

歩け歩け。
情報は歩かなければ得られない。
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by kanazuuu | 2009-05-13 21:46 |