ひみつの飴玉 平岸古本日記

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KAGAYAパニック

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小樽の博物館にプラネタリウムを見に行った。
なぜかといえば
「銀河鉄道の夜」宮沢賢治原作の
KAGAYA
なる人が作った美しい画像のオート番組が
北海道では網走と小樽にしか上映されていないからだ。

博物館にかつて走っていた鉄道が展示されていて
小学生が社会見学でたくさん見に来ている場所である。
であるからして、
とても小さなプラネタリウムなのだった。
出口はカーテンで仕切られていて
本当にこじんまりしたプラネタリウムなのだった。

こんな場所では席は後ろの方にとった方が見やすい。
それが鉄則のようなものなので後ろの席が無いか見渡した
目を後ろに転じた時に
「ここ開いてますよ」
なんて荷物をよけて下さった方が目に入ったのだ。
・・・・・KAGAYAさんじゃないか?
あわててパンフレットに目を移す。
やっぱり本人である。
小樽で上映開始されてしばらく期間が経っている。
もう、ええええええ!なんでこの日に!
オート番組が始まる。
心を落ち着けながら番組を見る。

終わってから声をかけた。
「KAGAYAさんでらっしゃいますか?」
「はい、そうです」

サイン、もらっちゃいましたよーー。
ミーハーなんで。
中国で投影が始まって
小樽になかなか来ることができなかったそうで
今日やっと小樽まで一日きたそうなのである。
パンフレットにサインをもらった後に
ポスターを博物館の売店に見つけたので再度頂く。
すみません、ちょっと追っかけました。

ところで番組の感想である。
これはちゃんと銀河鉄道を読み込んだ作品である。
それで、重要なポイントを絞り込んで短縮している。
宮沢賢治がいわんとしていることを
しっかり、伝えようとしている姿勢が伝わる。
私の記憶が正しければ
賢治の妹トシ子が亡くなり
かつての教え子が北海道で就職したので
鉄道で北海道まで賢治が旅行に来た時に話を思いついたのだ。
銀河鉄道とは「死者が天上に送られる話」なのである。
十字架やハレルヤ、賛美歌という言葉に騙されそうになるが、
賢治は仏教徒なのであるので
その世界感は仏教そのものである。
銀河は三途の川なのだ。
それが美しい川・道・輸送路であることを願って
賢治が創作した話である。
美しい道を通って、さらに美しく幸福が待つ天上にトシ子が行けますように。
祈りはそこにある。

生ける者は死者のことを思い
幸せの探求をしなければならない。
そう、賢治は告げており、迷いも感じられる。
「本当の幸福とはなんなのか?」

番組も原作をお読み下さいと幕を下ろす。
まさしく、正しい案内がされる。
良い、出来の作品だと痛感する。

そろしければ、なかなか行けないとは思いますが
小樽まで足をお運び頂きたい。

ではまた明日。
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by kanazuuu | 2007-09-27 23:35 | 一人ごと